もう貴女が居なくなってしまって、3年と4ヶ月も経つのですね。
死因は、それはもう察するべきことでしょう。
春を選んだのも、前触れが無かったのも貴女らしい。と今では思う。
それなのに名前に幸が入ってるなんて皮肉、貴女が一番思っていたと思う。
未だに煩いでしょう、外野が。私もその一人。ごめんなさい。
だって、今更だけど、どうしても気になってしまったから。
だから、言葉にしようと思った。文字にしようと思った。
*
恐らく(勝手に)貴女と私は似ていた。
人一倍悩んでいるくせに明るく振舞うけど、
たまに耐え切れなくなるところ。とか、いっぱいあった。
それでどうでもいい人にも、大事な人にも嫌われて、絶望する所。
そして物凄く凹むところ。
まるで鏡の中の自分を見るようで、嫌でもあり、
何処か、同じ匂いがして…同族嫌悪って言うやつかな?これが…
ごめんなさい。ほぼ10年前のカルカルで、寂しそうに
ひとりぽつんとしてる貴女に気づいてたのに、
記事めっちゃ読んでたのに、話しかけられなかった事。
話しかけてたら、今頃友達になれてたのかも知れなかったのに。
でも…、あの頃の私には余裕が無くて、勇気も無くて、
「ファンです」
その一言で良かったのに、言えなかった。
──
私の若い頃悩まされている症状が「摂食障害」「醜形恐怖」等、
名前のあるものだと教えてくれたのは、大塚さんだった。
正直、滅茶苦茶ホッとした。私だけじゃないんだって。
そして、その事を包み隠さない貴女に…嫉妬した。
それから私は貴女が好きで、同時に嫌いになった。
自分の一番見たくない面を、貴女に見出してしまったから。
あの頃の私は幼かった、今よりもっと精神的に幼かった。
だから、自分の一番見たくない面を晒せる貴女を
嫌いになりつつ、気になって仕方なかったのだと思う。
多分同じ人は、少なからずや、いるんじゃないかと思う。今でも。
もしあの時ぽつんとしてる大塚さんに、何か言えたら?
でも、亡くなってしまうともうそれも出来ない。
尖ってたあの頃は聴けなかった、
「インスタント・ワールズエンド/クラムチャウダー・テトラプル・ジャック」を聴いた。良い声だったんじゃん。ね。
明るく歌う切ない恋心が辛い。ごめん、泣いた。憐みじゃない。
歌詞もポップなようで意味深長で、謎解きみたい。
何であの時話しかけられなかったんだろう。
いっぱい、勝手に教えてもらったのに。
友人になれたかもしれなかったのに、今なら…
あの時、私を見ていたか、知ってるか知らないかはもう分からないけど、
結局、私は貴女の辿った道を歩んでいる感じがする。
──
拝啓、大塚幸代さん。
そちらの世界なんて、あの世なんて、無いでしょう?つまらないでしょ?
ただあるのは死ぬ間際の生理的恐怖だけで。
想像でしか、ないけれど。楽にはなれたかもしれないけど。
だって、もしあの世で、あの世の方が幸せなんてあったら、
死なないで生きる意味が無くなっちゃう、人間としての
本質が無くなっちゃうから。私はそう思う。
でも、一言、言わせてもらえるとしたら、
「バカヤロー!悩んでんのは散々痛いほど知っていたけど、
何で私が、成熟するまで待ってくれなかったの?
あたし貴女の事嫌いじゃない、寧ろ好き、でも、
出会うには、私が幼すぎた。ごめんなさい。
鏡越しの私を映してくれた貴女、嫌いじゃなかった、
好きだったのに、上手く伝えられずにごめんなさい。」
死んじまったらいつかも、もしも、も、無い。
だから、私は貴女の分まで生きようと思う。
最期まで孤高に、ひとりで戦った、貴女よりも。
べつに寿命の長さ=命の重さじゃあないけれど、
私は私で、もう少し大塚さんの分まで、もがきたい。